2018年6月11日月曜日

言語聴覚士の先生にお聞きしました



当施設には現在、

理学療法士(PT) ・・・ 失われた筋肉などの機能を回復させ、基本動作ができるように支援する
作業療法士(OT) ・・・ 生活に密着した動作の訓練や向上を支援する
言語聴覚士(ST) ・・・ コミュニケーション能力や摂食・嚥下機能の回復や維持を支援する

が揃っており、
専門性を活かしたリハビリサポートを受けることが可能です。



そして前回のブログで、
「リハビリの先生が2名入職されました」とお伝えしましたが、
「赤枝グループ初の言語聴覚士」の先生が入職されたこともあり、
今回は言語聴覚士の相澤先生に『機能訓練』について伺いました。


【言語聴覚士が行う訓練について】

1.失語症訓練

  失語症の方が対象です。
失語症とは、一度獲得した言語機能(聴く・話す・読む・書く)が
脳損傷によって低下してしまう高次機能障害です。
多くの方は『言葉の出難さ』を感じながら生活しています。
 まず、訓練を行う前に言語機能を評価します。
評価に基づいた訓練プログラムを実施する事で、
機能の回復・代償的なコミュニケーション法の獲得を目指し、
訓練を行っていきます。
 
 



 

2.嚥下機能訓練

  『よくムセる。喉に物がつかえる。』など、
食べ難さ・飲み込み難さを感じている嚥下障害の方が対象です。
嚥下に関わる筋肉のトレーニングや呼吸訓練を中心に、
少しでも誤嚥のし難い食事形態や食べ方の検討を一緒に行っていきます。
 また、『胃瘻を造設したが、どうしても口から食べたい』と
経口移行の希望がある方も当施設のDr.と相談しつつ、
訓練を行っていきます。
 

 
3.構音・発声訓練

  『声が出難い。話し難い。呂律が回らない。』など、
構音障害・音声障害の方が対象です。
発声に使う筋肉のトレーニングや話すスピードの調整訓練を実施し、
少しでも相手に伝わりやすい声・話し方を目指し、
訓練を行っていきます。


 
 



という訓練を行っていくそうです。


日常生活を送っていくためには、
聞く、話す、書くなどのコミュニケーション能力は欠かせないもので、
そのうえで、言語聴覚士の先生が行う機能回復や維持のための訓練は
とても大切なものだと改めて感じました。




利用者様が笑顔で自分らしい生活ができるよう、
リハビリテーション専門職だけではなく、
医師や看護師をはじめさまざまなスタッフが連携し
サポートしていきたいと思います。